その疑問にお答えします。
まず皆さんは、シャワーヘッドの仕組みについて考えることってありますか?
私は毎日あんなに使っているのに、一度も考えたことがありませんでした…。
でも、少しでも仕組みを理解して、シャワーヘッドについて知識があるだけで、故障を予防できると思いませんか?
また逆止弁はシャワーヘッドだけでなく、エアコンにも取り付けられています。
生活している中で、意外と身の回りにあるものなので、知識があるだけで役に立つ瞬間があるかもしれませんね。
それではまず、逆止弁について分かりやすく説明していきます。
目次
まずそもそも逆止弁ってなに?
逆止弁とは「逆流防止弁」の略ですが、簡単に言うと、シャワーヘッド内での水の逆流を防ぐためのストッパーです。
私はよく頭を洗っている時に、シャワーヘッドを頭にかなり近づけてしまう癖があるのですが、その時にシャワーの先で止水してしまったとします。
すると、シャワーヘッド内で逆流という現象が起きてしまいます。
水の逆流が起きてしまうと、以下のようなトラブルが発生します。
- 家の別の蛇口からぬるいお湯が出てきてしまう。
- 最悪の場合、給油設備が壊れてしまう。
このようなトラブルを防止するために、逆止弁は必要になります。
止水スイッチのあるシャワーヘッドでも、逆止弁は必要?
止水スイッチがあれば、逆流しないのではないか?
という疑問ですが、止水スイッチがあるシャワーヘッドでも逆止弁は必要なんです。
元の水栓のハンドルを閉めなくて済む止水スイッチ式シャワーヘッドは、手元で水を止められるのでとても便利ですよね。
ただ、手元で水を止めたとはいえ、水は元から止められていないため、強い水圧がかかってしまっているんです…。
水道管から出てくる水の勢いはかなり強いので、手元で止めた水が逆流してしまう可能性があります。
もし手元止水スイッチ付きシャワーヘッドの購入を検討している場合、注意点がありますのでこちらもチェックしておきましょう。
オススメの逆止弁
最初から逆止弁が付いている事が当たり前だと思っていたその疑問、解決します。
上記で紹介した記事にも記載されていますが、水栓が2ハンドル混合栓タイプだと逆止弁が搭載されていません。
また逆止弁が付いているか付いていないかの見分け方も記載されていますので、是非ご覧ください。
そもそも私は、最初は逆止弁が何かという事も分からなかったのですが…。
とても重要な役割を果たしてくれていたのですね。
逆止弁を単体で購入しなければならなくなった場合の、オススメの逆止弁を紹介していきます。
タカギ 混合栓用逆止弁アダプター
こちらは、逆止弁の無い混合栓に取り付けるタイプです。
手元止水のシャワーヘッドを使用することができ、TOTO・INAX・SANEI・KVK・KAKUDAI製に対応しています。
取り付ける際、必ずモンキーレンチが必要になりますので、事前に準備をしておきましょう。
取り付け方も簡単との声が多く、説明書通りに作業を行えば、素人の方でも取り付けることが出来ます。
水漏れも無く、ピタッと固定することができ、快適に使うことが出来ると話題の逆止弁です。
シャワーヘッドバルブアダプター
こちらはシャワーヘッド、ハンドシャワー、ビデスプレーに使用可能な商品です。
シャワーヘッドとシャワーホースの間に設置することができ、密閉性が良く水の流れを制御します。
作りがしっかりしているため少し重量がありますが、手元で流量調節ができ、止水も出来るのでかなり便利です。
またこちらは金属製なので、シャワーヘッドの見た目にこだわりたい方にオススメの商品です。
ねじこんで取り付けるタイプなので、簡単に取り付けることが出来ます。
止水・流量調節機能を充実させたい方へのオススメの一品ですね。
TOTO クリックシャワー逆止弁アダプタ
逆止弁の無い壁付き2ハンドルシャワー金具に、クリックシャワー後付けタイプのシャワーを取り付ける際には、このアダプタが必要になります。
INAX・MYM・KVK・カクダイ・SAN-EI製に取り付け可能です。
比較的取り付けやすく、TOTOの混合栓にも取り付けることが出来た、との口コミもあります。
購入前の注意点
寒冷地用の水栓には取り付けることが出来ません。
凍結予防の水抜きが出来なくなるため、凍結破損に繋がります。
以上、オススメの逆止弁を紹介しました。
逆止弁単体で購入が必要になった場合、参考にして頂ければと思います。
また、元から手元止水機能付きのシャワーヘッドも紹介していますので、是非こちらもチェックしてみてくださいね。
もっと詳しく!逆止弁
シャワーヘッドには、逆止弁が搭載されている、と上記でお話しました。
まさか水が逆流しないように逆止弁という細かい部品が入っていたとは…と驚いた私ですが、逆止弁はシャワーヘッドだけでなく他の場所にも使われています。
逆止弁の理解を深めることで、どこにどのような逆止弁が必要なのか、ということを認識することが出来るんです。
シャワーヘッドだけでなく、他のものが壊れた時も、以下で紹介する逆止弁の知識を活かしてみてください。
逆止弁の種類
逆止弁には、同じ逆止弁の中でも使う場所によって種類が異なります。
そして、ものによって様々な形状・サイズがありますので、用途に合わせてどのような逆止弁が必要になるかを把握しておきましょう。
また、自分が普段から使わないものであっても、どこにどのような逆止弁が使われているのか知ることで、ものが壊れた時も原因を推測しやすく、対処できるかもしれませんね。
スイング式
代表的な形式で、中高層のビルや工場などに使われています。
抵抗が少ないので流体が流れやすいのがメリットですが、ポンプが流体を吸い上げる高さが高い配管の場合、ウォーターハンマー現象が起きやすいというデメリットがあります。
ウォーターハンマー現象が起きると、高水圧の影響で配管、ポンプ、逆止弁の破損に繋がります。
ウォーターハンマー現象とは
逆流の圧力が強い中で弁体が急激に閉じられると、配管内での水圧が一瞬で高くなります。
その高水圧の衝撃がウォーターハンマー現象です。
リフト式
垂直方向にスライドする形式で、上下に弁体が動きます。
そのため水平配管にしか使用出来ませんが、構造が複雑でないため可動域が狭く、故障しにくいのがメリットです。
スモレンスキ式
ポンプが動いている時に流体の圧力によって弁体が押し上げられ、流路が出来上がる仕組みです。
ポンプが停止することで流体の圧力が弱まり、逆流が発生する前に弁体を閉じることが出来ます。
この仕組みで、ウォーターハンマー現象を予防する工夫がされているのです。
主に高層ビル、水道事業所、工場など多くの場所で使用されています。
ウエハー式
半円形の弁体を2枚組み合わせて作られており、2枚の弁体が開閉することで流体の通路も開閉されます。
開閉の仕方はスモレンスキ式と同様なので、ウォーターハンマー現象も防止することが出来ます。
水圧による耐久性はやや劣りますが、薄型で軽量なので無駄なスペースを取ることが無く、中規模ビル、工場などで利用されています。
以上が主な逆止弁の種類になりますが、キッチンやエアコンなど、オフィスなど家以外の場所で故障が起きた時は、逆止弁が原因でないか疑ってみても良いかもしれないですね。
シャワーヘッドに逆止弁はなしでも大丈夫?おすすめ逆止弁も紹介:まとめ
水付きシャワーヘッドでも、逆止弁は必要
逆止弁を単体で購入する場合、使っているシャワーヘッドのブランド、形式を把握したうえで購入する
逆止弁にも使うものによって形式やつくりが異なる
シャワーヘッドがなんとなく壊れてきた…と思ったときは、もちろん経年劣化や落としてしまった衝撃などの原因もあります。
しかし経年劣化だけでは具体的な原因が分かりませんし、逆止弁が破損していることも考えられます。
シャワーヘッドの知識を少しでも入れておくことで、トラブルの対処をスムーズに行えるかもしれませんね。