お風呂とシャワーはどっちがお得なの?
その疑問を解決します。
普段何気なく使っているお風呂の水ですが、水道代がいくらかかるのかご存じですか。
毎日湯船にお湯を溜めるとそれなりに水道代がかかるのは分かりますが、請求書をみても細かくは分かりませんよね。
節約のためと湯船につからずに、シャワーのみで入浴を済ませている方も多いと思います。
1日あたり1人が使う水の量は平均298Lと言われています。
そんなに使っているの?と思いますよね。
例えば、シャワーを15分間使用したら、浴槽1杯分約180Lのお湯が出ているんです。
私も以前はシャワーのみで入浴していて、特に浴室内が冷える冬場はシャワーを出しっぱなしにして入浴していました。
節約のことなどを気にせずに入浴したら15分なんてあっという間ですよね。
いろいろ調べてみると、お風呂の水道代の節約って難しくないんです。
「もったいない」という気持ちを持つだけで少しずつ取り組むことができますよ。
生活必需品や光熱費が値上がりしている今、身近で簡単にできることから節約してみませんか。
この記事では、
水道代の決まり方
シャワーやお風呂にかかる水道代
シャワーの水道代を節約する方法
について紹介します。
目次
水道代の決まり方
水道代は「基本料金」「従量料金」「下水道料金」により算出されて決まっています。
水道料金には下水道がない地域もあるため、「下水道料金」が含まれている場合と含まれない場合があります。
基本料金
水道事業を維持するために必要な検診やメーター設置費、水道施設の維持管理費などの固定的な経費のために契約者が負担する料金のことです。
水道メーターの口径に応じて料金が決められています。
一般家庭の場合の口径はおおむね13mmか20mmです。
13mmの場合は860円、20mmの場合は1,170円で、口径が大きくなるほど基本料金が高くなります。
従量料金
水を汲み上げる際に必要な動力費や水を浄化するための薬品費など、使用量に影響する経費を負担するものです。
使用水量に単価をかけて計算した料金のことです。
口径が13mm~25mmの場合の使用量と料金はこちら
口径が30mm以上になると金額が変わります。
1~5㎥:0円
6~10㎥:22円/㎥につき
11~20㎥:128円/㎥につき
21~30㎥:163円/㎥につき
31~50㎥:202円/㎥につき
51~100㎥:213円/㎥につき
101~200㎥:298円/㎥につき
201~1,000㎥:372円/㎥につき
1,001以上:404円/㎥につき
※1㎥=1,000L
口径20mmで29㎥の水を使った場合、このように計算します。
口径20mmで29㎥の水を使用した場合
①0~5㎥:0円
②6~10㎥:22円×5㎥分=110円
③11~20㎥:128円×10㎥分=1,280円
④21~30㎥:163円×9㎥分=1,467円
従量料金①+②+③+④=2,757円に消費税が加算されて、合計3,134円になります。
実際の水道代は水源からの距離や水質、水道事業にかかる経費などによって違うので、同じ水道量を使用していても居住地域により支払う料金に差があるんです。
ちなみに、都道府県単位で見ると水道料金の差は2.1倍、市町村単位で細かく見ると6倍とも8倍ともいわれます。
シャワーやお風呂にかかる水道代
1Lの水を使用した際にかかる料金は約0.24円です。
一般的な浴槽の水量が140〜200Lの料金を紹介します。
140Lのお湯を溜めた場合
浴槽に140L溜める際にかかる水道代は、約33.6円です。
140Lは、一般的な浴槽の約半分程度を満たす量で、半身浴や子どもと一緒に入浴するのに適した水量になります。
160Lのお湯を溜めた場合
浴槽に160L溜める際にかかる水道代は、約38.4円です。
160Lは、一般的な浴槽の約6割程度を満たす水量になります。
200Lのお湯を溜めた場合
浴槽に200L溜める際に必要な水道代は、約48円です。
200Lは、一般的な浴槽の約8割を満たす水量で、肩までしっかりつかることができます。
わが家は子どもと一緒に入浴するので、140Lの水量でゆったり入浴することができていますよ。
以前は200Lの水量で子どもと一緒に入浴していたんですが、危険なのと浴槽内で遊んで暴れてお湯を無駄に流してもったいないと思っていました。
浴槽の水量を調節することでも節約に繋がりますよ。
水道代を節約するために湯船につからず、シャワーだけで済ませる方も多いですよね。
シャワーヘッドの性能にもよりますが、1分間あたりに出る水の量は約10〜12Lと言われています。
1分間に12L出るシャワーで入浴した場合
15分間のシャワー浴をした場合に必要な水道代は、約43.2円
15分間で約180Lの水を使用したことになるので、一般的な浴槽の約6割以上を満たす水量になります。
シャワーを15分間出しっぱなしにはしないかと思いますが、入浴時間を考えてみると15分出してませんか?
特に髪の毛が長い方の場合は、髪の毛を流すだけでも時間がかかりますよね。
では、お風呂にお湯を溜める場合とシャワーのみで済ませる場合でどちらがお得になるのでしょうか。
それは、家族構成によって異なります。
お風呂にお湯を溜めた方がお得な場合
複数人が湯船につかり、お風呂のお湯を使用して身体を洗う場合は、お風呂にお湯を溜めた方が水道代が安く抑えられます。
シャワーを1人あたり10分ずつ使用した場合は1人あたり28.8円、3人だと86.4円の水道代がかかります。
家族は3人以上で、洗髪のみシャワーを使用する場合はお風呂にお湯を溜めた方がお得になる場合が多いですね。
シャワーのみで済ませる方がお得な場合
使用人数が1人あればシャワーのみで済ませた方が水道代が安く抑えられます。
1分間に12L出るシャワーヘッドの場合、シャワーを10分浴びた程度では浴槽140Lの水量より多くなることはないでしょう。
ご自身の環境にあった方法で、無理なく節約に取り組みましょう。
シャワーの水道代を節約する方法
シャワーの水道代を節約する方法を紹介します。
節水シャワーヘッドに変える
シャワーヘッドには、水量を削減する節水機能を備えたものがあります。
節水力が高いシャワーヘッドを利用することで、水道代を大幅に削減することが可能です。
おすすめの節水シャワーヘッド「ミラブルプラス」
私も使用しているシャワーヘッドで、その節水効果は約50%なんです。
2つの水流を使い分けることで、節水シャワーヘッドの水圧の弱さをしっかりとカバーしてくれます。
おすすめの使い方は、勢いのあるストレート水流で全身を洗い、優しいミスト水流で保湿することで美容効果も期待できますよ。
シャワーの時間を減らす
シャワーの時間を短くすることで、水道代の節約に繋がります。
シャワーは1分間で約12Lの水を使用し、12Lの水道代は約2.88円です。
シャワーの使用時間を1分減らすたびに約2.88円の節約効果があるので、ぜひ今日から取り入れてみてはいかがでしょうか。
こまめに止める
シャワーで入浴する場合、いちいち止めるのが面倒でつい出しっぱなしにしていませんか。
ですが、シャワーをこまめに止めることで水道代の節約に繋がります。
蛇口が遠くて止めにくい場合は、手元で止水できるタイプのシャワーヘッドに付け替えることもおすすめですよ。
わが家でシャワーの時間を短くするにはどうしたら良い?と話してみたら、長男が「まとめて流す」と言い、全身洗ってからシャワーで洗い流しています。
面倒くさがりなだけかとも思いますが、こどもも進んで節約に協力してくれていますよ。
お風呂とシャワーの水道代はどっちがお得?節約する方法を紹介:まとめ
まとめ
- 水道代は「基本料金」「従量料金」「下水道料金」で決められる。
- 従量料金は使用した水量によって単価が異なる。
- 複数人で入浴する場合は、浴槽にお湯を溜めた方が水道代を安く抑えられる。
- 1人の場合はシャワーのみで入浴した方が水道代を安く抑えられる。
- シャワーヘッドを節水効果、止水機能付きのものに取り替える、シャワーの使用時間を短くすることで水道代の節約に繋がる。
水道料金、節水の方法について紹介しました。
1人暮らしの場合はシャワーの方が節約できますが、複数人で利用する場合はお風呂にお湯を溜めた方がお得になりやすい傾向にあります。
水道代をより節約するには、節水シャワーヘッドや使用時間を短縮してみましょう。
細かい節約の積み重ねですが、長期的になれば大きな金額の差が生まれてきます。
私のように家族でどうしたら良いか話し合うのも、楽しく節約に取り組むきっかけになりますよ。
毎日のお風呂を節約しながら快適に過ごしてみましょう。