1回分が200リットル使用する水量のお風呂は、一般家庭で使用されている浴槽が基準になります。
皆さんきっとお気づきだと思いますが、沸かしたお湯に1回入り、はい終わり。
これではかなり勿体ないですよね。
湯船に浸かる文化のある日本では、一人一人がそう感じているはずです。
残り湯は洗濯物や掃除にも活用出来ると思いますが、一度浸かったお湯には汚れが浮いていないか…とか、私は少し気になってしまいます。
では、どのように残り湯を活用していくと良いでしょうか。
この記事を読むことで、水道代の節約の仕方、そして残り湯の活用方法が分かります。
目次
1回分(200リットル)の水道代はいくら?
皆さん、湯船には冬だけではなく夏も浸かりますか?
夏でも身体をあたためた方が良いのは分かっているのですが、私はつい夏はシャワーで済ませてしまいがちです…。
湯船にお湯を溜めるわけではないのだから、夏の方が水道代がお得!
…と勝手に思い込んでいますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
1リットルあたりの値段を具体的に数値化して見た時、200リットル溜めたお湯はいくらで、シャワーとどちらがお得なのでしょうか。
具体的に紹介していきますので、是非チェックしてくださいね。
水道代は1リットルいくら?
湯船に溜める1回分の水道代は、1リットルあたり0.1~0.2円が目安です。(自治体により異なる)
つまり、0.1~0.2円×200リットル=約20~40円です。
ここで、豆知識ですが、シャワーを1分間流しっぱなしにした場合、12リットルのお湯が流れます。
もしシャワーを連続で17分間使った場合、合計204リットルになります。
つまり、シャワーを17分間連続利用した場合、湯船を1回溜めた時よりも値段が高くなります。
湯船に浸かるのとシャワー、どちらがお得?
結論、状況により異なりますが、利用の仕方と人数によってどちらがお得かどうかが決まります。
上の数値を基準にすると、どちらがお得なのかどうかが分かります。
シャワーの方が得する場合
湯船を利用するのが一人だけの場合、シャワーの方がお得です。
湯船には200リットルのお湯が必要なので、17分を超えてお湯を使い続けなければシャワーだけの利用が良いでしょう。
シャワーを使う時は大体15分くらいで済みますよね。
頭や身体を洗ってる時だけお湯を止めておくと、さらに水道代を浮かせることが出来るので、一人暮らしの場合はシャワーだけ使うと良いでしょう。
湯船に浸かる方が得する場合
複数人がお風呂を使う場合は、湯船の方がお得です。
複数人が連続でシャワーのみを使うと仮定すると、17分以上お湯が出しっぱなしになる可能性があります。
一人一人が必ず17分以内にお風呂から出る、ということを厳守していれば良いかもしれませんが、なかなかそうはいきません。
複数人でお風呂を使う場合は、湯船にお湯を溜めた方が水道代がお得になりやすいといえます。
お風呂の水道代はどうやって節約する?
湯船にお湯を溜めたとしてもそうでなくても、シャワーの吐水時間を減らせば良いのは容易に想像出来るでしょう。
私もシャワーの合計吐水時間を17分以内に収めよう、と意識はしてみたものの、時間を見ながらシャワーを浴びるのは正直億劫に感じます…。
その結果、なるべく短めに済まそう、で終わってしまいますよね。
具体的に何をしたら良いのか、意識しなくなってしまうのです。
今回はその対策のために、何が出来るのかをこちらで紹介します。
湯船のお湯を利用する
こちらも容易に想像がつきますが、意外にも見落としやすい点です。
シャンプーなどを洗い流す時にはシャワーの方が楽かもしれませんが、体や洗顔後の顔を洗い流す時は、湯船のお湯で良いでしょう。
私は必ず湯船にお湯を溜めますが、どうしても浸かるだけでは勿体ないな、と感じてしまいます。
また、勿体ないと感じつつも、結局どのように活用したら良いのか分からず、上手く節約しきれていない方も多いのではないでしょうか。
ここで、具体的な例を挙げていきましょう。
車やバイクなどの洗車に使う
皆さん、どのような方法で洗車していますか?
ご自身で洗車、それともガソリンスタンドなどのサービスを利用していますか?
洗車をする際にも、湯船の残り湯が役立つのです。
ご自身で洗車をする場合、毎回大量の水が必要になりますよね。
残り湯を使いながら洗剤で車やバイクを洗い、汚れを落とした後に新しい水で洗い流すと、節約しつつ綺麗に出来ます。
また、冬は冷え込みが強い地域である場合、車のフロントガラスなどに出来た霜を溶かす時にも残り湯を使うことが出来ます。
洗車を自身で行うとなると、どうしても時間と体力が必要ですので、私はあまり洗車をしていません。
しかし、残り湯をかけるだけで車を磨くことが出来るのであれば、手軽に出来ますね。
ガソリンスタンドなどのサービスを受けるよりも、かなりお得に綺麗に出来そうです。
植物の水やりに再利用する
自宅でガーデニング、家庭菜園をしている方に、朗報です。
残り湯を利用するだけで、毎回の水道代を気にしなくて済みます。
でも、残り湯はあまり衛生的では無いのでは…と思った皆さん、ご安心ください。
残り湯には人間の皮脂・汚れが混じってしまっていますが、植物にとってはとても栄養分が高いのです。
私も小さなベランダでガーデニングをしていますが、毎回ジョウロに水を汲んでいると、経済的では無いなぁ…と感じます。
1回使用する分には支障は無いかもしれませんが、それが積み重なるとかなり水道代がかかってきますよね。
残り湯があるだけで、経済的負担を減らせると思うと、とても嬉しいですね。
注意
植物はお湯に弱い種類がありますので、残り湯は常温にした状態で使いましょう。
洗濯・掃除で再利用する
こちらは、王道の洗濯・掃除で再利用するやり方です。
掃除で再利用するやり方に関しては、洗車する時と同様、最初に洗剤と残り湯で磨き、その後新しい水で磨くと良いでしょう。
ですが、私は洗濯で利用するには、衛生的では無いのではないか、という不安がありました。
そういった先入観から洗濯に利用は出来ないな…と初めから諦めていました。
しかし、ちゃんとした汚れの落とし方の知識さえあれば、そのようには感じないことに気付いたのです。
まず第一に、頭に入れておかなければならないのは、「すすぎには使用しない」という事です。
すすぎ工程まで残り湯を使ってしまうと、残り湯の雑菌が洗濯物に移り、衣類が臭くなってしまう原因になります。
残り湯は、お湯が冷めないうちに衣類についた皮脂汚れを浮かす、というやり方で使用しましょう。
私は意外と洗濯にはあまり残り湯は使わない、と感じています。
ですが、お風呂から出た後、軽くお風呂全体を残り湯で掃除することにも使えますし、トイレ掃除にも活用出来ます。
全てにおいて新しい水を使わなくても、残り湯で綺麗にすることが出来るのです。
節水シャワーヘッドを購入する
節水シャワーヘッドは、まるでホースの先を抑えて水の威力を強くするように、シャワーの勢いを強めてくれます。
少ない水の量で、水の勢いを強めて節約する、という最強のシャワーヘッドになります。
しかも安いもので、1000円~3000円で購入することが出来ます。
今では様々な種類のシャワーヘッドがありますよね。
私はシャワーヘッドにこだわりを持って選んだことがありません。
その理由としては、節水や美容に効果のあるシャワーヘッドは、値段が高そうでとっつきにくい、というイメージがあるからです。
そのため、「シャワーヘッドにこだわりは持たなくても良いかな」と、つい妥協してしまうのです。
ですが、決して高くて高級なものを選ばなくても良いのです。
節水機能付きのシャワーヘッドをお手軽な値段で購入することで、経済的効果があるのだとかなり嬉しいですよね。
残り湯をどのように有効活用し、シャワーの吐水時間をどのように減らすかを考えることも工夫のうちの一つです。
そのような方法も合わせて、節水シャワーヘッドを利用することで、経済的効果が更に高まるかもしれません。
オススメ節水シャワーヘッド
突然ですが、皆様のシャワーヘッド、使用歴何年目ですか?
実は私のシャワーヘッドは、15年ほど使っています…。
シャワーヘッドの寿命は本来8~10年程度ですが、数回修理をしながらもなんとか持たせています。
シャワーヘッドの購入を検討したこともありましたが、まだ使える範囲内なので、限界まで使うつもりで大切にしております。
ただ、問題点がひとつ。
それは、水漏れです。
せっかく水道代を節約していても、水漏れが起きていてはその分の水道代がかかってしまいます。
私のシャワーヘッドのように、修理しても水漏れが続く場合は、本来なら節水シャワーヘッドに交換した方がお得になります。
交換は面倒くさそうだし、シャワーヘッドって高そう…。
そんなイメージを持っている皆様、ご安心ください。
シャワーヘッドの取り付けは意外と簡単で、しかもお手軽な値段で購入することが出来るのです。
そのようなシャワーヘッドを3選紹介していきますので、是非チェックしてみてください。
360度節水型シャワーヘッド
こちらの節水シャワーヘッドは、極細の穴で少量の水ですが、勢いのある水流で増圧効果が抜群の一品です。
そのワケは、空気圧を利用することでシャワー内で空気を押し込むことができ、等しい流水量で増圧することが出来ます。
それだけではなく、最大80%の節水が可能で、水道代やガス代の節約になります。
さらに嬉しいメリットは、塩素除去機能です。
塩素を徹底的に除去することで肌や髪に優しく、お肌が敏感な方でも気軽に利用することが出来ます。
塩素除去された清潔なお水で、毛穴に詰まった汚れやメイクの残りなども取り除きます。
シャワーの水流は3段階、そして360度自由に回転することも出来るので、洗いにくい場所までしっかりと流してくれる多彩な機能付きシャワーです。
手元止水式で取り付けも簡単なので、お手軽に購入することが出来ます。
今すぐに節水シャワーヘッドの購入を考えている方は、こちらの一品を検討してみても良いかもしれませんね。
Kungix節水シャワーヘッド
こちらの商品には増圧機能があり、通水穴を極限まで細くして少量の水で高水圧な水流を実現させています。
マイクロバブルの効果で毛穴の汚れや菌、皮脂汚れを取り除き、肌をワントーン明るくさせます。
更に、ほとんどのホース種類に対応可能となっており、工具不要で簡単に取り付けることが出来るのです。
私は15年ほど同じシャワーヘッドを使っていますが、長くシャワーヘッドを使っている理由のうちの一つがここに関係しています。
それは、”シャワーヘッドの取り付けが億劫に感じる”ということです。
なぜかシャワーヘッドの付け替えは難しいイメージがあり、それだけではなくホースのサイズに合わないリスクもあるからです。
ですがこの商品はそのようなリスクも少なく、取り付けも工具が必要無いので簡単です。
また、ご購入日より6か月間の保証が付いているので、万が一製品に不具合が発生した場合も安心です。
シャワーヘッドの機能も優秀で、取り付けも簡単なので、購入を検討する際はこちらの商品を視野に入れてみると良いかもしれませんね。
Eaimiu節水シャワーヘッド
こちらは市販の製品よりも100倍細かいナノサイズの泡を生成するシャワーヘッドで、気泡が毛穴の奥深くまで浸透します。
そうすることでお肌や頭皮の汚れを洗い流し、お肌の内部から肌を潤わせ続けます。
更に、塩素や雑菌を除去する機能が付いているので、ヘアケアとしても優秀な一品です。
水量調節や手元止水機能など多機能で、片手操作が可能で便利なシャワーヘッドでありながら、節水効果も抜群です。
この商品は独特なハンドル設計で作られており、ハンドルの貯水能力を普通品よりも1倍高めてあります。
それだけではなく、保証には24か月の長期保証がついており、安心して末長く商品を使って頂くことが出来ます。
以前私は水漏れのトラブルでシャワーヘッドを修理したことがあります。
修理するのにも多少金額がかかりますよね。
修理にお金をかけるなら、このような多機能付きの商品を購入する選択肢もありなのではないかと思います。
水漏れしていた分の節水になるだけでなく、塩素除去機能で美容効果も期待できます。
シャワーヘッドのトラブルが少しでも気になる方は、お手軽に購入できるシャワーヘッドに付け替える事も検討してみてはいかがでしょうか。
残り湯を再利用する際の注意点
私も今まで衛生面が気になってしまい、どうしても残り湯を使いたくありませんでした。
正しい使い方を知ることは勿論大事ですが、注意点を知ることも大事です。
注意点を把握していないと、知らず知らずのうちに衛生的でない使い方をすることになってしまいます。
唐突ですが、私は普段ダンベルを使って筋肉トレーニングをしています。
ダンベルの使い方を知っていても、注意点を知らなければ、怪我をしてしまう可能性があります。
注意点を知ることは、やり方を把握する以上に大事なことかもしれません。
残り湯を使用するにあたって、注意点を紹介していきますので、是非ご覧ください。
丸一日放置した残り湯は使用しない
残り湯には、人間の皮脂・汚れが含まれています。
正しい使い方をすれば衛生面では問題ありませんが、見落としやすい点があります。
それは、残り湯は時間が経つほど細菌が増えていく、ということです。
追い炊きをすればお湯は温かくなります。
ですが、一般的な滅菌には160℃-170℃で2-4時間、または180℃-200℃で30分-1時間が理想的です。
お風呂の温度のお湯では、滅菌することは出来ません。
POINT
ここで、細菌の繁殖を防ぎたい方に、ポイントがあります。
入浴後に重曹または炭酸ソーダを入れておくことで、残り湯がアルカリ性に変化し、細菌の繁殖を抑えてくれます。
残り湯を正しい使い方で使ったとしても、どうしても衛生面が気になる…という方は、是非実践してみてください。
入浴剤を入れた場合
入浴剤には、様々な成分が入っているため、残り湯の使い道は限られてきます。
例えば、入浴剤入りの残り湯を植物に使ってしまった場合、植物が枯れてしまう原因になります。
また、着色料なども入っているので、白いシャツなどの衣服には適していません。
入浴剤を入れる習慣のある方は、思いがけなく使ってしまわないよう、気を付けましょう。
私も仕事を頑張った日は特に、入浴剤を入れてしまいたくなります。
入浴剤には温浴効果による疲労回復や肩こり、冷え性、肌荒れなどの効果が期待出来るので、疲れた日には使用したいものです。
私も頑張った日のご褒美に、時々入浴剤を入れます。
ただ、毎日入れてしまうとどうしても残り湯を再利用することが難しくなってしまうので、週に1回など、贅沢する日を決めています。
そのように頻度を調整すれば、残り湯を捨てることになって勿体ないと感じることも無くなるでしょう。
お風呂の残り湯の200リットル、うまく活用して水道代を浮かそう!:まとめ
- シャワーのみの場合、シャワーの吐水時間を17分以内におさめる
- 複数人がお風呂を使う場合、湯船にお湯を溜めた方がお得である
- 残り湯は洗車、洗濯、植物の水やりなどに使用することが出来る
- 丸一日放置した残り湯は使わない
- 湯船には体を洗ってから入る
- 節水シャワーヘッドに切り替える
私は今まで残り湯を利用していませんでしたが、使い方をしっかりと把握し実践してみました。
シャワーの吐水時間を15分程度で済まし、更に残り湯を利用しました。
そうすることで、何も考えずにお湯を使っていた頃と比べ水道代が安くなり、その代金が毎月安定するようになりました。
このような知識を実践することは、細かくて億劫に感じてしまうかもしれません。
ですが、生活の中で実践できることを積極的に取り組むことで、長期的に考えると経済的な負担をかなり減らすことが出来ます。
「塵も積もれば山となる」ということわざがありますが、小さなホコリが積もると目に見えて大きなホコリになりますよね。
水道代を軽減するための工夫も、継続するかしないかで結果として経済的負担に影響します。
簡単に出来る工夫を出来ることから少しずつ取り入れ、今まで負担になっていた金額を別の使い道に応用出来るよう、頑張りましょう。
簡単なことから少しずつ、1歩ずつが鍵です。