その疑問を解決します。
普段の生活のなかで、節約を意識していますか?
節約といえば食費や光熱費に目が行きがちですが、水道代についてあまり意識していない方も多いのではないでしょうか。
先日、友人と何気ない会話をしているなかで、わが家の水道代が高いことに気付きました。
私的には、「こんなものだろう」と思っていたんですが、他の家庭よりも高いと分かれば改善したいですよね。
そこで取り入れたのが、節水タイプのシャワーヘッドです。
小さな子どもと入浴すると、蛇口まで手を伸ばして水を止めることが面倒で、「少しくらい」とつい出しっぱなしにしていることを思い出しました。
節水機能付きシャワーヘッドの中でも「止水機能が付いたシャワーヘッド」なら、その止水ボタンを押すだけで一時的に水を止めることができるので、簡単に節水することができそうですよね。
気になるシャワーヘッドが決まったら、次はシャワーヘッドの交換です。
シャワーヘッドの交換って、ヘッドとホースの部分を外して取り替えるだけと思っていたのですが、実はそうじゃない場合があるんです。
止水機能付きのシャワーヘッドの交換で、誤った取り付け方をしてしまうとホースが破損したりシャワーヘッドが吹っ飛ぶ可能性があります。
そんなことにならないためにも、この記事では
「節水機能付きのシャワーヘッドとは」
「シャワーヘッドを取り付ける前に確認」
「シャワーヘッドの取り付け方」
について紹介します。
目次
節水機能付きのシャワーヘッドとは
節水機能付きのシャワーヘッドを使用することで、約30〜50%の節水効果が得られるといわれています。
シャワーからお湯を出すには水道代だけでなく、ガス代や電気代もかかりますよね。
一般的なシャワーの場合
1回の入浴でシャワーを10分間使用した場合
一般家庭の浴槽の水の量は約200Lといわれているので、1日に10分間のシャワー入浴を2回以上すると、浴槽のお湯の量を超えてしまうんです。
居住地や使用量にもよりますが、浴槽の水の量が約200Lだとすると、20〜40円程度の水道代がかかっています。
年間で計算すると
節水タイプのシャワーヘッドに交換することで、この水道代が約30〜50%も節約できるなんて魅力的ですよね。
節水機能付きシャワーヘッドも中にも、
- ボタンで止水できる
- シャワー水流に切り替え
- ナノバブルを発生させるによる高い洗浄効果
など多くの種類があります。
自身のライフスタイルにあったものを選んで見て下さいね。
シャワーヘッドを取り付ける前に確認
気になるシャワーヘッドが決まったら、次は取り付けですね。
止水機能付きのシャワーヘッドを取り付ける際に注意することは、「逆止弁が付いている」かどうか確認しておくことです。
逆止弁とは?
手元止水機能が付いているものは、水栓からシャワーへ流れて出ている水とお湯を、強制的に手元で止水します。
そうすると、お湯より水のほうが圧力が高いので、圧力が強い水がお湯を押し返して逆流させてしまうんです。
水が逆流してしまうと次のようなことが起きてしまう可能性があります。
- 止水を解除した時に冷たい水がでてきてしまう。
- 逆流した時間が長時間続くと、給湯器が故障する。
せっかく止水機能が付いたシャワーヘッドに交換しても、冷たい水が出てきたり、給湯器が壊れては全く意味がないですよね。
その逆流を防いでくれるのが逆止弁です。
元から止水機能が付いたシャワーヘッドが付いていたり、混合水栓に逆止弁機能が付いている場合もあります。
そのような場合は逆止弁を新たに取り付ける必要がないので、簡単にシャワーヘッドを交換することができますよ。
逆止弁がついているのか確認方法
逆止弁が付いているかを見極めるポイントは、シャワーとカランを切り替える間を見てみましょう。
確認ポイント
混合水栓にサーモスタット温度調節機能がついている
混合水栓に具体的に40度といったレバー付きのメモリがあればサーモスタット機能付きなので逆止弁付いています。
混合水栓に「止」がある場合
逆流が発生してしまう可能性があるので、逆止弁が付いています。
混合水栓に「止」がない場合
シャワーとカランの切り替えのみで「止」がない混合水栓の場合は、シャワー側で止水されるようになっていません。
この場合、逆止弁機能はないので別途取り付けが必要になります。
逆止弁が付いているのか、新たに取り付ける必要があるのか確認してから、止水機能付きシャワーヘッドの交換をしましょう。
止水機能付き以外の節水タイプのシャワーヘッドを取り付ける際も注意が必要です。
節水タイプのシャワーヘッドは、お湯の出口穴を小さくすることで水圧を確保しつつ、お湯の量を多く見せる仕組みになっています。
シャワーヘッド内部に水圧を意図的に掛けるということは、混合水栓内にも同じだけの水圧が掛かることになるんです。
そうすると、温水側の水圧を超えた時点で逆流する可能性があります。
逆止弁さえあれば逆流のリスクを防ぎつつ節水にもなるので、節水タイプのシャワーヘッドに交換する場合は混合水栓に逆止弁を取り付けておくと安心ですよ。
逆止弁の取り付け方
新しいシャワーヘッドを交換したいのに、逆止弁機能のない混合水栓だった方でも大丈夫です。
わが家も逆止弁機能のない混合水栓なのですが、不器用な私でも逆止弁の取り付けができました。
解説を見ながら作業すれば問題なく取り付けることができましたよ。
用意するもの
- 逆止弁
- ウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチ
- 歯ブラシ
- ウエス(雑巾など)
- 水
ウォーターポンププライヤーとは
水道関連でよく使われる工具です。 ジョイント部分が切り替えられるので、大型のナットを締めることができます。 1本持っていると幅広い用途で使用できますよ。 KNIPEX(ク二ックス)コブラ ウォーターポンププライヤー 引用元:楽天市場 KNIPEXの「コブラ」は高機能なウォーターポンププライヤーです。 プッシュボタンにより素早く簡単にアゴ幅を細かく調整でき、作業中に不意に口幅が変わらないので安心して使用できます。 軽くて掴みやすく、力が伝わりやすいので固いものでもあっという間に緩みますよ。
歯ブラシ、ウエス、水は、水栓を外した時に元々付いていたゴムパッキンが劣化により触ると真っ黒に汚れてしまうので、用意しておくと良いですね。
では、混合水栓に逆止弁を取り付ける方法を紹介します。
step
1水を用意する
バケツ一杯分くらいあれば十分です。
なければ、浴槽に溜めておくと良いですよ。
step
2水道の元栓を閉める
元栓を閉めずに混合水栓本体を取り外してしまうと噴水状態になります。
元栓の場所は住まいによって異なります。
- 玄関近くの鉄扉の中や水道メーターの横についている場合
- 地中に埋まっている場合
アパートやマンションの場合は、他の部屋の元栓が近くにあるので間違えないように注意しましょう。
もし、分からない場合は水道局に確認すると教えてもらえますので電話して確認して下さいね。
次の作業に取りかかる前に水道の蛇口をひねってみて、水が出ないか確認しましょう。
step
3混合水栓を外す
ウォーターポンププライヤーを使ってお湯側と水側の2つのナットを緩めると、混合水栓を取り外すことができます。
古い水栓の場合は、ゴムパッキンが劣化していて触ると真っ黒に汚れます。
歯ブラシやウエス、水などを使ってキレイに掃除しましょう。
step
4混合水栓に逆止弁を取り付ける
先ほど取り外した混合水栓に逆止弁を手でくるくるとねじ込んで、最後はウォーターポンププライヤーで締めます。
ゴムパッキンが入っているので締めすぎに注意しましょう。
step
5混合水栓を戻す
逆止弁を取り付けた混合水栓を元に戻します。
お湯側と水側のナットをバランスよく締めて、最後はウォーターポンププライヤーで締めれば逆止弁の取り付けは完了です。
step
6水道の元栓を開けて確認する
水道の元栓を開き、シャワーを使って水漏れがなければ終了です。
水漏れがある場合は、締め直す必要があります。
作業自体もそんなに難しくありませんが、ナットを回す際に固くて力が必要な場合があります。
力が弱い方やこういった作業が苦手な方は、業者の方にお願いしましょう。
私は1人で作業したのですが、混合水栓を取り外す時と取り付けの時に支えてくれていると作業しやすかったのではと感じました。
なので、2人で作業することをおすすめします。
止水機能付きのシャワーヘッドには逆止弁が必要?その理由は?:まとめ
まとめ
- 節水タイプのシャワーヘッドで約30~50%の節水効果が得られる。
- 止水機能付きシャワーヘッドなら手元のボタン押すだけで簡単に、一時的にお湯を止めることができる。
- 止水機能付きシャワーヘッドは便利ですが、水栓の種類によっては水が逆流してしまう。
- 水が逆流すると、シャワーから冷たい水が出たり、給湯器が故障する可能性がある。
- シャワーとカランの間に「止」がない場合は逆止弁の取り付けが必要。
節水タイプのシャワーヘッドと逆止弁の必要性について紹介しました。
ご自宅の水栓はどうでしたか。
ボタンを押すだけで一時止水が簡単にできるので、毎回面倒だったお湯と水の調整がなくなるのも魅力的ですよね。
止水タイプのシャワーヘッドは本当に便利で、一度使うと止水できないシャワーヘッドには戻れませんよ。